青の祓魔師を久しぶりに読んだら大変なことになっていた

ちょうどアニメ一期の時期に京都編を読んでいたりんねるです。

七不思議編が箸休めに近いライトな内容で読まなくっていて、先日漫画喫茶でたまたま続編を読んだら全巻買い直してしまいました。

特筆すべきは加藤先生のストーリー構成。
京都編前のアニメーション化されている話は確かにポップで学生向けですが、京都編以降、レベルが違います。

当時学生だった人達は皆社会人、中でも人生の中で宗教に関わることがあった読者ははっとする内容です。

【出雲編のイルミナティの描き方について】
ほぼそのままあのイルミナティですね。

加藤和恵先生、映画『天使と悪魔』『ダヴィンチ・コード』、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』にはまってたんだなと思いました。

総帥は梟の仮面をかぶっています。

出雲が連れ去られた研究所に関して『献体が三体しかないのに扱いがぞんざい』という感想を見ましたがこの研究所のモデルは非人道的な人体実験をしていたとされるイルミナティの『ダヴィストック研究所』。

食べ物で観光客を『洗脳』しているという描写もありました。

出雲の出身地島根県が舞台ですが、島根出雲国といえば日ユ同祖論のある地。

出雲の家は古い家柄ですので祖先がヘブライの民族でイルミナティと関わりの深い人間の可能性もありますよね。

【巫女としての出雲】

おそらく伏線になるのが神木出雲の献体適合率が『一年前から大幅に下がり、狐の加護を受けていない、一般人レベル』ということ。

出雲編話の流れとしては話が複雑になっているのでなくても良かったんじゃないかと思われる部分です。

この一年で描かれてない彼女の身体的な変化があったということしかわからないんですよね。

研究所で検査から逃げた出雲を志摩が連れ戻した際他の警備団員から
『俺たちが見つければ俺たちが遊んでやったのに』
という台詞があり、非人道的人体実験施設という設定と、イルミナティは男性だけの組織ですので、被験者、献体に対する薬物投与前の性暴力が横行しているということを匂わせるもの(少年誌ですのでそんなものは当然おおっぴらには描けませんが)なのかなと思います。

志摩はそれを感じ取った上で出雲を一番に見つけるよう警備を抜けたように見えます。

出雲の母親、玉雲は子供(本家宮司との子)を生んでからもつとめを果たしていたのでおそらく処女であることや初潮など女性が霊力が落ちると言われていることとは関係がなさそうと思ったのですが

玉雲は本家宮司との間に子を儲けたから力が落ちなかっただけで血筋、力のある者との交配ならば能力が落ちないってことなのかもですね。

そうなると出雲を最初から写真を見せられて半年監視していた志摩ですよね。

メアドは何回聞いてもおしえてもらえなかったという描写がありますが(工作員としては最悪)京都編後番外編で出雲をデートに誘ったり、京都編ラストオフの1日では出雲を京都稲荷へ案内したり
着実に距離を詰めてます。

ダンスパーティー前に出雲を連れ去る予定なら誘わなくてもいいわけですし。

イルミナティが長い目で関係を見ていないわけがないので

志摩はイルミナティに入って出雲に好意を持つよう洗脳されて、
ゆくゆくはイルミナティは京都の金剛峯寺を継ぐ宗派でヤマンタカを遣える志摩と島根稲荷の巫女出雲の間に子供を作らせる気なんじゃ!?

と深読みしてしまいました。血筋としては二人の子供ならかなり強いの神児です。

【志摩家の疑問】
五男一女で、長男は勝呂と志摩を助けて青い夜に死んだとされています。

おそらくこれが伏線で、志摩は『子供の頃から』ヤマンタカを遣えていたという描写がありますが『生まれてから』ではないんですよね。

寺の後取りは長男のはずですから、長男が継いでいたヤマンタカを青い夜に一番年の離れた末子の志摩が受け継いだということなんでしょうか


ワンピース(Dの意思)などフリーメイソン関連の描写のある漫画を出している集英社が版元ですが、ここまでイルミナティの不死の実験に関して描いているものはあまりないので今後が楽しみです。